小澤忠恭・湘南左右録 INDEX
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ひょんなことから神奈川県大磯の片田舎に住んで数年経った。引っ越すまでは何の予備知識もなく、ただ夫婦でドライブをしていて、ここに住みたいと思っただけの事だった。以前は伊豆に住みたいとか銚子に住みたいとか思っていたが、こんなに近くにいい場所があったとは驚いた。大磯と言うとロングビーチと東京の人は思うかも知れないが、住んでみると色々な事がわかってくる。ちょっと列記してみよう。 大磯駅は、JR 東海道線で東京を出発してはじめて駅舎が木造平屋建ての駅。駅前にも大きなビルはない。平塚までは平野だが、ここからは山が迫り、箱根や伊豆が近い事を思わせる。 駅周辺には古くからの商店や歴史的な建物が点在する。また、車も入れないような路地が錯綜し、離島の小さな港町にいるような情緒を味わえる。 大磯西部、国府あたりは文字通り律令時代に相模の国の国府があった所、今でもその頃からの祭や神事、言い伝えが数多く見られる。 海に迫る山々の中腹にはいくつもの古代遺跡があり、古くから人が住んだ所だと言う事が解る。古代、まだ人口が少ない頃、人々が選んで住んだのはやはり災害に強く、飲み水のよいところであっただろう。いまでも昔からの集落あたりは塩害も少なく、地盤も堅い。と言われている。 大磯は湘南と言う呼称発祥の地でもある。小田原の粋人が中国の名勝になぞらえて名付けたのだそうだ。山あり海ありで確かに変化に富んだ散歩しがいのある土地柄だ。引っ越した後の物珍しさもあって、あちこち歩き回っているうちに写真やムービーが自然と溜まってきた。 ミュージシャンの撰和彦氏にお願いして音楽を付けてもらい、湘南暮らしを極私的映像作品にしてみた。 |
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其の一 大磯 鷹取山に登る 未公開 |
其の六 国府祭(こうのまち) |
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其の二 大磯 東小磯から湘南平へ |
其の七 大磯・こゆるぎ浜の波 |
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其の三 大磯国府本郷 馬場公園・御焚き上げ |
其の八 富士を見に行く・滝を見に行く New! |
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其の四 国府新宿から国府津の山道へ |
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其の五 鎌倉で倍音浴 牧野持侑氏演奏会 |