小澤忠恭・湘南左右録 其の二
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大磯 東小磯から湘南平へ 音楽:撰 和彦 |
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大磯駅から少し西、東海道線をくぐる地下歩道には「夢の地下道」というしゃれた名前がついている。ここらあたりは東小磯のお屋敷町だ。いずれどこかの財界人か、政治家かの大きな邸宅の間を抜け、道は大磯の北の山の上にある湘南平へと続いている。山頂までゆっくり歩いて四十分ほどの行程である。湘南平は湘南では名高い山頂公園で、遠くは三浦半島、江ノ島、箱根から伊豆に至る海岸線を見渡せる。平塚や大磯の人たちにはデートスポットとしても有名らしいが、僕は色っぽい時間帯に登らないのでよくわからない。 町並みを抜けると、道は細くなり山道となっていく。途中にはいろいろなものがあって飽きる事がない。中でも中腹にある楊谷寺谷戸横穴墓群は見ものだ。古墳時代のお墓といわれる横穴が林の中の露出した岩肌に並んでいる。じつは大磯にはここ以外にも横穴墓群がみられる。色々巡ってみたが、草むらに隠れていたりして見づらいことが多い。ここが一番見やすいだろう。古代人の暮らしに思いを馳せながらもう少し山道を登っていくとやがて湘南平公園につく。もちろん車で来る人がほとんどだろうが、歩いて登れば色々考え事も出来る。登った後の爽快感も格別だ。 カメラは OLYMPUS PEN E-P1 レンズは ELMARIT-M 28mm |
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